【PR】

  

Posted by TI-DA at

2013年07月02日

星砂

【読み方:ほしずな】

(1) 星のような形状の砂

正確には岩石が風化してできる「砂」ではなく、星状の殻をもつ生物の殻が
海岸に堆積したものである。主に西太平洋に分布しているのでハワイには星砂はない。
星砂をよく見ると、形状が丸っこくて星というより太陽のような形状の星砂も
混じっていることがある。こちらは「太陽の砂」と呼ばれたりもする。

和名で「ホシズナ」と呼ばれる有孔虫ではサンゴなどの生育にも影響しているらしく、
星砂のある海岸は非常に豊かな生態系を持っているといえる。
沖縄の復帰後はあちこちの海岸で星砂を採取できたらしいが、自然破壊と
おみやげ品としての大量消費のため、「星砂の浜」は少なくなっているのが現状である。
そろそろ、保護が必要かもしれない。

(2) 歌の曲名

1970年代に小柳ルミ子さんの歌で「星の砂」というものがある。
オリコン週間チャート2位、年間チャート13位と大ヒットした。
現在は司会者で有名な関口宏さんが作詞で、作曲は「ヒデとロザンナ」の出門英さんである。

また、2003年に3B LAB.☆S(スリービーラボ)が発表した「星の砂」という曲もある。
こちらもオリコンチャート13位と健闘した。  


Posted by むる沖縄 at 12:30Comments(0)は行

2013年07月01日

数字・記号インデックス

数字で始まる項目
2000円札の悲劇


  


Posted by むる沖縄 at 22:12Comments(0)インデックス

2013年07月01日

2000円札の悲劇

【読み方:にせんえんさつのひげき】
時は世紀末、1999年。ノストラダムスの大予言もさいわいに外れ、
「ミレニアム」という言葉がクローズアップされていた頃、時の総理大臣が新札発行のアイディアを出した。
戦後初の「2」のつく紙幣、日本史上初の「2000円」の紙幣である。
それも期間限定の記念紙幣という扱いではなく、継続発行するという。

そして、2000年に開催される「先進国主要会議(サミット)」の舞台である沖縄にちなんだ図案を
採用したことが話題になった。沖縄としてはもう、これは2000円札を応援するしかない!
沖縄では2000円札の使用が推奨された。

ところが、ふたを開けてみれば2000円札があまり普及しなかった。

銀行のATMをはじめ、自販機などが2000円札対応がすすまなかったのだ。
2000円札の色合いが1000円札の色に似ていて「紛らわしい」という声もあった。
スーパーのレジに2000円札を格納するスペースがない、なんてぼやきもあった。
認知度の低さに、2000円札を両替不可とする海外の金融機関もあった。
こういった不人気を、2000円札発案者の小渕総理の急死と絡めて不吉だとする輩もいた。

現在流通量は減少しつつあり、印刷はしたものの未発行の札束が日本銀行の金庫に
山積みになっているといわれている。

それでも、沖縄はまだ流通量があるほうだという。
他の都道府県はまだまだ努力が足りないだけだ!  


Posted by むる沖縄 at 12:56Comments(0)数値・記号

2013年06月05日

はちゃぐみ

米を原料としたお菓子。
「はちゃぐみ」の「はちゃ」は米が弾けること、「ぐみ」は米のことである。
「弾け米」、といったところだろうか。
圧力釜を使って加熱した米を急激に開放することで、米を膨張させて製造する。
県外では「ポン菓子」や「ドン」といった方が理解されやすいようだ。

はちゃぐみはポン菓子を水あめなどでゴルフボール大に固められている。
食べるとき手がべとべとしてしまうけど、食感がよくておいしい。
そして、食べるときにいつも思うのは、あの大きさである。

大きすぎると食べにくい。
小さすぎると、甘さがくどい。

絶妙なまでのバランスがとれているのだ。

最近は、雷おこしみたいな四角いタイプや、黒糖味のはちゃぐみなど、バリエーションが増えてきた。
これからも、子どもからお年寄りにも楽しめる、オールタイムベストな沖縄菓子になれると思う。  
タグ :食物伝統


Posted by むる沖縄 at 12:26Comments(0)は行

2012年09月11日

老人と海

【読み方:ろうじんとうみ】

ヘミングウェイによる小説があまりにも有名である。しかしながら、
ここでは沖縄を舞台にした映画「老人と海」について記しておく。

「昔ながらのサバニで漁をする漁師」という言葉からヘミングウェイの作品に
イメージを重ねたプロデューサーにより、企画が興されたのは1986年。

撮影は与那国島の沖合いで行われた。奇しくもヘミングウェイの『老人と海』の
舞台であるキューバと同じ緯度、そして似たような漁場であった。
主人公となるのは漁師の糸数さん。
戦中・戦後を経て様々な人生を歩んできた彼の協力がなければ映画は完成しなかった。

撮影に2年をかけ、映画は完成する。
与那国島では先行上映が行われ、好評を博した。本土上映も間近に迫っていた。

しかし、1990年7月末。
糸数さんはカジキ漁のさ中に命を落とす。享年83歳であった。

映画は、沖縄のウミンチュのとても貴重な記録となった。

【参考リンク】
『老人と海』公式サイト
『老人と海』予告編(YouTube)
  
タグ :映画人物


Posted by むる沖縄 at 12:45Comments(0)ら行

2012年08月31日

いみくじわからん

直訳すれば、「意味がわからない」となる。
たいていは会話の中で、理解不能である言葉に使う。
「いみくじ」は「意味」だと言われているが、おそらく「意味口上」の訛ったものではないか。

「いみくじわからん」にはいくつかのバリエーションがある。
以下は編者が聞き知った順に並べているだけで、どういう経緯で
どのパターンから成立したかは皆目不明である。
パ行で始まることだけが共通点、としかわからない。

・いみくじポーポー
・いみくじパーパー
・いみくじピーマン

意味がわからないとポーポーになってしまうのか。
意味がわからないことを言う人はパーだからなのか。
意味がわからないということは中身がない(ピーマン)と例えたのか。

いみくじわからんさー!  


Posted by むる沖縄 at 12:02Comments(0)あ行

2012年08月13日

ん?インデックス

「ん」で始まる項目
んじ  


Posted by むる沖縄 at 22:11Comments(0)インデックス

2012年08月13日

んじ

人にあいづちを求める際にかける言葉。語尾上がりに発音して疑問形で問う。
「そうだよね?」
「だよね?」
「そうだったの?」

キツめの表情と共に、誰かの過失を問うようなニュアンスにも使われたりする。
「ほらほら」
「それ(見たことか!)」
「違うんじゃ?」

こんな色んな意味合いが一緒くたになったような言葉は日本語にはない。
前後の会話や文脈で意味がまったく違ってしまうからだ。
実は「該当する日本語がない沖縄の言葉」のひとつとして、とても珍しい言葉なのだ。

んじ?  
タグ :伝統言葉


Posted by むる沖縄 at 12:51Comments(0)ん?

2012年08月12日

わ行インデックス

「わ」で始まる項目
わじゃ
「を」で始まる項目
「を」の発音  


Posted by むる沖縄 at 22:10Comments(0)インデックス

2012年08月12日

「を」の発音

【読み方:をのはつおん】
沖縄県外にもみられると思うが、「お」の発音がすべて「を」となる方がいる。
よーく聴かないとわからないほどの違いかもしれない。
例えば、「おきなわ」を「をきなわ」もしくは「ぅおきなわ」と発音する。
どちらかというと、年配の方に多いみたいだ。

調べてみると、実は「お」と「を」は江戸時代ぐらいにほぼ同じ発音になったらしい。
(さらに古い時代は「ふぉ」のような音だったらしい)
このような、発音の変遷を「唇音退化(しんおんたいか)」という。

では、沖縄ではなぜ残っているのか。
沖縄の方言には現在では使われなかった古語が保存されているという。
いわば、唇音退化が始まらずに古い発音のまま使っているのだ。

今でも、言語学者が沖縄の田舎を回って研究しているほどだから、
沖縄の言葉を知れば、昔の日本語がわかるといっていい。
とても大事なことなのだ。

あなたの身近な人で、「を」の発音ができる人は古語の伝承者である。
「へんな発音」なんて笑っちゃあいけないよ。  
タグ :伝統考察


Posted by むる沖縄 at 12:50Comments(0)わ行

2012年08月11日

わじゃ

なりわいとしての「仕事」のこと。おそらく「技」が由来であろう。
しかしここでは、とある時期のローカルで流行った言い回しの例をとりあげる。

1970年代の終わりに巻き起こったインベーダーブーム。
県内でもたくさんの喫茶店にインベーダーゲームの筐体があり、100円玉を次々と飲み込んでいた。
(ちなみにスペースインベーダーの総売上は、ゲーム業界では最長不倒記録とされているそうな)

画面上に整列して、攻撃弾を撃ちながら迫ってくるインベーダーには、盲点があった。
インベーダーが撃つ攻撃弾には間隔があるため、最終防衛ラインに到達するとインベーダーの攻撃弾が当たらなくなるのだ。
それを利用して、わざと水ぎわまでインベーダーをおびき寄せ、いっきに倒していくテクニックがあった。
いわゆる「名古屋撃ち」である。

おそらく観光客がやっているのを見て広まったであろうこのテクニックには名前がなかった。
そこで誰ともなしに「わじゃ」と呼ぶようになったのである。さらに、転じて「なかなか真似のできない、こにくらしいテクニック」というニュアンスも込められて「わじゃ」は使われるようになった。

相手が「すごいなぁ」と関心してるところへドヤ顔で言うのだ。
「わじゃ使ってるさぁ」と。

【参考リンク】
名古屋撃ちの実際の映像

  


Posted by むる沖縄 at 12:46Comments(0)わ行

2012年08月10日

ら行インデックス

「ら」で始まる項目
ラーメン脅威じゃない論
「り」で始まる項目
琉球音階
「る」で始まる項目
ルートビア
「れ」で始まる項目
レキオ
「ろ」で始まる項目
老人と海
ロック  


Posted by むる沖縄 at 22:09Comments(0)インデックス

2012年08月10日

ロック

戦後の沖縄の、アメリカ文化の流入の最大の影響は、音楽だといえる。
ロックである。
米兵相手のバンドが結成され、基地周辺のバーやホールで演奏されていた。
ベトナム戦争のさ中、米兵という本場の「聞き手」により切磋琢磨されたと考えられる。

残念ながら筆者はその渦中にはいなかったため、伝聞形でしかお伝えできないのだが
1970年代にオキナワン・ロックの「熱さ」は本土を席巻したらしい。
本土では「日本語はロックに乗る、乗らない」といったような論争をしてた一方、
沖縄のバンドはとにかく本場アメリカのクオリティ、いやそれ以上を目指していたのだから。

どのバンドにもドラマがあり、どのメンバーにも「ロック」な生き様が感じられる。
今の若い世代にも、その熱さはちゃんと伝わっているであろうか。  


Posted by むる沖縄 at 12:45Comments(0)ら行

2012年08月09日

レキオ

大航海時代、アジアの東端に達したポルトガル人が沖縄につけた名前。「Lequio」と綴る。
現在、琉球新報折込冊子の「週刊レキオ」をはじめ、レキオを冠した社名、屋号、商品、などが数多く存在する。
横文字だし、覚えやすいので人気があるのだろう。

こうしてみると、沖縄の呼び名は、たくさんある。
・うちなー
・沖縄
・阿児奈波 (鑑真の伝記『唐大和上東征伝』より)
・浮縄 (平安時代の古文書より)
・琉球 (※中国語読みでは「リュウチュー」になるらしい)
・Lequio (※オランダ語やイタリア語、フランス語の記述もあるらしい)

周辺各国に色々な呼ばれ方をして、混乱しなかったのかと思う。
だが、アジアの東端の中継地点として、どの国も通過する拠点として
それぞれの国の呼び方で呼んでいた、と考えられる。
たとえてみると、「あだ名がたくさんある人気者」だったのかもしれない。
それも、交友関係に応じて名前を使い分けていたしたたか者であった可能性もある。

昔も今も、沖縄ってなじみやすい人気者なのであろう。
今後もそうでありたい。  
タグ :地名伝統


Posted by むる沖縄 at 12:44Comments(0)ら行

2012年08月08日

ルートビア

炭酸入りの清涼飲料水。
民間療法の風邪薬をルーツとして、色々なハーブやスパイスがブレンドされている。
戦後に入ってきた、様々なアメリカの食品と共に普及していった。

コーラみたいに黒い。でも薬臭い。そして炭酸入り。
人によって好き嫌いが分かれるのは仕方がない

沖縄初のファーストフードチェーン店の「A&W」にてお代わり自由のルートビアが有名だが、
たまにスーパーなどで「DAD's(ダッヅ)」や「Hire's(ハイアーズ)」をといった
輸入物の銘柄を見かけることがある。
また、台湾には「黒松沙士(ヘイソンサースゥ)」という炭酸飲料があり、
日本でも「台湾コーラ」「サルサパリラ」と紹介されているが、これもルートビアだ。

筆者が台湾の方に聞いた話では、台湾ではルートビア(黒松沙士)を塩を舐めながら
飲む人が多いとか。
沖縄にはぬちマースがあるから、それを舐めながら飲んでみよう...と思ったのだけれど
試そう試そう、と思いつつも、まだ実行していないチキン野郎な筆者であった。  


Posted by むる沖縄 at 12:43Comments(0)ら行

2012年08月07日

琉球音階

【読み方:りゅうきゅうおんかい】
沖縄の民謡で使われている音階。沖縄の民謡や古典音楽はすべてこの音階である。

ふだん耳にする音楽は「ドレミファソラシド」で構成され、「西洋音階」という。
その中で「レ」と「ラ」を使わず「ドミファソシド」で構成されるのが琉球音階である。
鍵盤で引いてみると、なんだか沖縄民謡風に聞こえるので試してみるとよい。

また、琉球音階は東南アジアの一部地域でも使われているので沖縄固有のものではない。
「琉球音階」は単に呼び名として定着している、ととらえるのがよいだろう。

【参考リンク】
文化デジタルライブラリーページ内「琉球音階について」
鍵盤で沖縄音階を引いてみることができる(PCのみ)  


Posted by むる沖縄 at 12:42Comments(0)ら行

2012年08月06日

や行インデックス

「や」で始まる項目
やまびこの鐘
「ゆ」で始まる項目
ゆし豆腐
「よ」で始まる項目
与那覇岳  


Posted by むる沖縄 at 22:08Comments(0)インデックス

2012年08月06日

ラーメン脅威じゃない論

【読み方:らーめんきょういじゃないろん】
世紀を越えたあたりだろうか。あちこちにラーメン専門店を見かけるようになった。
かつて「沖縄のラーメン店は不作」とまで言われてた頃に比べ、180度変わったと言えよう。
もう、ラーメンは中華料理店のオマケ的「中華そば」ではないのである。

そして「ラーメン屋におされて、沖縄そばのお店はなくなってしまわないか」という声がある。
街でラーメン屋を見かける以上に、「沖縄そば」の看板は見かけない、むしろ減っているというのだ。
まるで、ラーメン屋が沖縄そばにとって代わるのでは、という意見だ。

でも、ラーメンと沖縄そばは共存共栄できると思う。
ラーメンには沖縄そばが真似できない「素朴さ」があり、反対に沖縄そばは無理してまで
「バラエティさ」を出す必要はない、ということ。
麺も製法は似てても、同じにはできない。
スープも、ベースは同じとんこつでも味の仕上げが違う。

似てて非なるものなのだ。

むしろ、沖縄そばに刺激を与える存在であり、沖縄そばが一歩前進するチャンスなのだ。
沖縄そばとラーメン、どっちを食べるか選択肢が増えたことを喜ぶべきである。
ラーメンと沖縄そばの良きライバル関係が続くことを、むしろ歓迎したいのである。

そう遠くない将来、沖縄のチャンプルー文化が答えを出すことであろう。  


Posted by むる沖縄 at 12:41Comments(0)ら行

2012年08月05日

与那覇岳

【読み方:よなはだけ】
沖縄本島北部にある山。沖縄本島の最高峰。
ちなみに沖縄最高峰は石垣島の於茂登岳(おもとだけ)である。

そんな、2番手の与那覇岳。

与那覇岳の頂上はイタジイなどの照葉樹に囲まれ、眺めは良くない。
手近な木に無理やり登って見ると、少し離れたところに別のピークがある。
以前から筆者は、そのピークのほうが少し高く見えて仕方がなかった。

昭和の頃の地図上で与那覇岳の標高は「498m」と記されていた。
ところが1990年代に入って再測量したらやはり隣のピークが高く503mあった。
そのため、三角点のあるところは頂上ではなくなって、
となりのピークが「頂上」ということになってしまった。

そんな、2番手の与那覇岳。

でも、それでいいかもしれない。
沖縄最高峰で、眺めが良かったら登山客が次から次へと来て、
天然記念物満載の自然保護区である与那覇岳周辺は観光化されてしまい、
貴重な動植物はあっという間に失われてしまっていただろう。
だから、ひっそりと2番手に甘んじているのかもしれない。

そんな、与那覇岳に奥ゆかしさを感じるのは筆者だけであろうか。  
タグ :自然


Posted by むる沖縄 at 12:40Comments(0)や行

2012年08月04日

ゆし豆腐

【読み方:ゆしどうふ】
にがりを入れて固まったばかりの豆腐で、「寄せ豆腐」のこと。
沖縄県外では「おぼろ豆腐」と呼ばれることもある。

水に晒されたり、型に入れられる前なので豆腐のそのままの味が楽しめる。
味噌や醤油でちょっと味付けするだけで食べられるため、お手軽でよい。
筆者がスーパーでアルバイトしていた頃、よくお年寄りや男性が購入していったのを覚えている。
たしかに、楽だなあ。

基本的に温めて食べるものなので、冬はもちろんなのだが夏でも食べたい。
ふうふういいながら食べて、たっぷり汗をかけば暑さがしのげそうな気がするのだ。
高タンパク質だし、ちょっと味を強くしておけば塩分も補給できる。

あまりメジャーではないようで、県民の手堅い支持を得られていると思う。  
タグ :食物


Posted by むる沖縄 at 12:38Comments(0)や行